第3回家庭力セミナー

『「こんなはずじゃなかった・・・」夫婦・親子の関係性』

2018930日(日)13301630 東京未来大学こどもみらい園

複雑にこじれてしまったAさん(母親)の事例をもとに、家庭の生き辛さあるあるをテーマに、発達障害(診断あるなし関係なく)の当事者会(イイトコサガシ:冠地情さん)、親の会(西東京市、でこぼこ:池谷えつかさん)、家族会(小金井市、ひまわりママ:小幡美穂さん)の3人がぶっちゃけトーク!

【登場人物】

Aさん:専業主婦

人とのコミュニケーションが苦手、独りが好き、外に行くのは好きじゃない、困っていること・悩み→子どもが学校でうまくいってない

Bさん:会社員、Aさんの夫

仕事は拘束時間が長い(朝7時頃出勤、夜11時頃帰宅)、ちょっと頑固、無口なタイプ、優柔不断な所もあり決断をあいまいにしてしまう

Cくん(12)小学校6年生、Aさんの子ども

大人しい、学校では問題児扱いされている、発達障害の疑いがある、困っていること→自分はダメな奴、自分はいなくて良いんじゃないか?

 

 

■Aさんから見たBさんは、コミュニケーションが難しくなかなか本音を話してくれない、別れたいとも思っているが子どものことや経済的に今は無理かなと・・・

■Aさんから見たCくんは、言うことを聞かない、何も話してくれない、普通の子になってほしい・・・昔はあんなに素直だったのに

■AさんとAさんの両親、折り合いが悪く、頼りたくないし、相談したくない

・・・父親は自分のやり方以外は認めない人、母親は夫の顔色ばかり窺っている、

Aさんには意見を聞いてもらったり、共感してもらった記憶がほとんどない。他の両親がうらやましく、違う人生がありえたのでは?と子どもの頃は夢想した

■Aさん本人はコミュニケーションの苦手意識が強く、今までは相手に合わせることで何とかしのいできた・・・近所に頼れる友だちがいない、昔の友だちは疎遠になっている(交流は10年無し)、行政に相談に行ったものの、職員の対応が悪かったので、もう行きたくないと思っている。アルバイトをしても長く続いたためしがないため自信喪失中、自分ももしかしたら発達障害の傾向があるかも、と内心思っているが相談できない

 

★そんなある日、Cくんの学校の担任から家に電話が入りました。担任は「C君のことでご相談したいのでご両親で来てください」と。

★Aさんからその話を聴いたBさんは「えー会社は休めない」と。A「いつも私に押し付けるのね!」B「行けば良いんだろう!」と険悪な空気で面談へ。

★担任から「Cくんが『僕が居なくなっても誰も悲しまない』と話した」と聞いてBさんが「Aが感情的な言葉を使っている」と言ったためAさん「かばってくれないのね」と二人の関係はますます険悪に・・・

 

 

という状況設定の中で「夫婦のコミュニケーションをどう回復するか?」「子どもとのコミュニケーションをどう作るか?」「だれか・・お膳立てしてくれるのか?」「お母さんが元気になるには?」「皆が一緒に変われるか?」というテーマでトーク&ディスカッションしました・・・

 

(台風24号直撃で夕方は交通機関が早々に運休を決定!と言う中での開催でした)

 

参加者感想

・初めてでしたが楽しく参加させていただきました。以前は不登校、機能不全家庭支援をしていましたが、今は保育園に勤めています。それぞれの家庭が様々な問題をはらんでいるものの、表立ったトラブルにならなければ無かったことにして波風を立てないことがフツウの世界のようで、つらい現実について考えたり話したりできてすっきりしました。

良いご縁ができてうれしく思います。

 

 


・離婚経験があるのですが、今回のセミナーの様な機会があれば、踏みとどまれたかもしれません。私自身ナルコレプシー、双極性障害を持っているので他人事とは思えませんでした。

 

 


・まさか開催しているとは(結局天気はそうでもなかったですが・・・)思わず遅れてしまいました。迷いましたが来て良かったです。

事例がむずかしく、自分事として考えるとケンカを恐れずにコミュニケーションを取っていきたいです。

3人のやりとりが良かったです。ありがとうございました。

 

 


・楽しかったです。ただもう少し設定を細かく説明してもらった方が分かりやすかったのかな?と思います。あと、夫婦・親子・他人(先生他)のエピソードをもっとプラスしてもらったら、もっと入りやすかったかな、なんて思いました。

 

 


・コミュニケーションの大切さ、難しさを実感できたひと時でした。自分の感じる困りごとや疑問を言葉で相手に伝える大事さについても再確認できました。

相手とぶつかろうとせず、離れていく息子の姿を見ると、コミュニケーションの本質が変わってきていると感じています。相手、他人に関心を持たない若者世代が増えたと感じています。

 

 


・お天気が心配されましたが、無事開催できてよかったですね。講師の方々、準備等お疲れ様でした。何回かディスカッションタイムがありましたが、テーマが絞り切れていなく、う~ん何を話したら良いのかなあ~と思いながら話していました。今回のセミナーの進行方法が把握できていなくて最初は少しとまどいました。

最後のまとめは、盛り上がって良かったです。今回はテーマがA,B,Cと広いのでなんかボヤけた感じが残りました。うまく説明できなくてごめんなさい。

 

 


・子供の発達障害に一人悩んでおりましたが、本日のセミナーで取り組み方が見えてきたような気がします。みなさん明るくてビックリしました。

 

 


・今回は講義方式でなく、ディスカッション形式に変わっていて、最初は不安もあったが、結果的には良かったと思う。ただ前もって予告をした方が気持ちとしては良かったのかと思う。それでも一方通行の講義よりは今回の方がおもしろかった。

 

 


・すごく面白かったです。特にガス抜き「以後」をめぐる考え、思い、感情が様々に異なっていたことが印象的でした。

チャレンジ、動き出すこと、これらをどう個人の力ではない形で作り出していけるか、これから考えていきたいと思います。ありがとうございました。

 

 


・3人がそれぞれの立場を代弁する、という今回のやり方は新鮮で面白いです。立ち位置を舞台中央にしてスタンドマイクで、という設定だともっと良いかも。

メンバーを変えてディスカッションするのも面白いです。色々な人の色々な視点を聞いてみると、自分の中でグルグルいつまで経っても同じところを回っていたのが、ふと新しい切り口が開けて、視野が広がると思います。

参加したメンバーの数が少ないので、それぞれの抱えている状態も少し話してみる時間があっても良いのではないか、と思いました。

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